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ペットの入手方法について

ペットは物ではない。
迎え入れ、今後一生を過ごす家族である。
それは当然わかっていて、あえてこのようなタイトルの書き方をしている。

我が家では1匹の猫を飼ってきた。
残念ながら、つい先日、4月10日に糖尿病で病院に入院するも、15歳という年齢もあり亡くなってしまった。
その猫は私が小学生のときに、通学路にある老人が住む家に入り浸っていた野良猫が産んだ子猫の一匹を、まだ目が開いていない時期から譲り受け、一生懸命ミルクをあげたりトイレの世話をして育てた。
だから死んだ時とても悲しかった。自分が小学生の頃から大切に育ててきた、もはや兄弟のような家族だったからだ。
正直まだ引きずっていて、家に帰れば飼っていた猫がいるのではないか、と思う時もあるし、毛布などを踏んでしまったときに、飼っていた猫を踏んでしまったかと思って瞬間的に猫(だと思っている毛布)に謝る、といった動作をとってしまう。


そして、猫の居ない生活というものが自分にとってどれだけ寂しいものかを改めて実感して「新しい猫ちゃんを迎えたいな」と思うようにもなってきた。
「つい先日死んだばかりなのに、薄情なやつだ」「もう変わりを探しているのか」と思う人もいるかも知れない。

実際そのとおりなのかもしれない。私は薄情なやつで、猫が居ない生活を耐え難いものとして認識し、新しい猫を飼おうとしている。
自分では「決して飼っていた猫の変わりを探しているわけではない」とは思っていても、周りからすれば、死んだばかりなのにすぐ新しい猫を飼おうとしているというのはとても醜く映るのではないだろうか。

しかし猫がほしい。
あの暖かさ、賑やかさがほしい。

だから私は新しい猫を飼おうと思った。

せっかく飼うなら子猫がほしい。
私は当然そう思う。年齢が若ければ寿命の観点から少しでも長く一緒に居られるからだ。
そして柄や顔も私の好みがある。
私は血統書はきにしない、むしろ雑種が好きだが、単色よりもキジトラ柄のが好きなのでその柄の猫ちゃんがほしい。
命の価値には違いがないとは思うが、やはり一生を添い遂げるパートナーであるからこそ、私は自分の好みの猫ちゃんがほしい。

なので飼うための私好みの子猫を探すことにした。

猫と手に入れるには、知人から譲り受けたり、保護施設、保護団体から譲り受けたり、ペットショップで購入してペットを手に入れる方法があるかと思う。

では人はペットを手に入れる時、どれを選択すればよいのか、今回はそういった話をしようと思う。


私が考える猫ちゃんとの最高の出会いは、生まれた猫ちゃんを、知人など信頼の置ける人から分けてもらうことだと考えている。
もしくは捨て猫を拾って保護して家に迎え入れるケースだ。
だが猫を欲しているときに運良くそのケースがかち合うことは稀だろう。
なのでこのケースで猫が飼えた人は、とても運がいいと思ってほしい。

では保護された猫ちゃんを施設や団体から引き取るのはどうだろうか。
できれば行き場のない猫ちゃんを引き取りたいと考えたので、私はこの方法で猫ちゃんをもらおうと思った。
しかし、事はそう単純ではなかった。
私は近所の保護犬、保護猫の譲渡会へと足を運んでみた。
子猫もたくさんいて、自分の好みの猫ちゃんも居た。
ぜひ譲ってほしいと尋ねると、保護団体の人からこう言われた。

子猫は日中留守にする方はだめ
きれば子猫は2匹同時に引き取ってくれる人を
独身男性はだめ
高齢者はだめ
身分証明書を提示しろ
引き取るなら契約書に捺印しろ
定期的に成長記録の写真を送れ
などなど、諸条件を結構な上から目線で言われた。

もちろんすべての人がそうだとは言わないが、でもどう考えても自分の条件だと「譲って貰えそうにないじゃないか」と思った。

もちろんこれは心無い飼い主が引き取ったあと身勝手な理由で一度は家族となったペットを手放したり、クソみたいなやつが虐待目的で引き取ったりするからだろう。
そういう奴らはこの面倒な条件や手続きを見て「もらうのをやめよう」と思ってくれるかもしれない。
でも、純粋に、終いまで責任持って可愛がりたいと思っている人も、弾いてしまっているのではないだろうか。

対してペットショップはきれいな場所で、親切に対応をしてくれる。
ビジネスだからだ。

金さえ払えば言い方は悪いが、最初から虐待目的のクズや、途中で投げ出す奴、ちゃんと面倒見る人など関係なく親切丁寧に接客をし金さえ払えば売りつける。
また、「パピーミル」という存在もあり、店頭に並んでいるかわいい生き物達の親は、劣悪な環境で出産のためだけに生かされ、子を産めなくなれば処分される。
そして店頭に並んでいる子も売れなければ処分される。
ペットショップでペットを買うということは、そういった構造に資金を投下してしまうということでもある。

もちろん譲渡会にいる人だって、ちゃんと飼育してくれる人に譲りたいだけだろうし、
ペットショップで犬や猫を買う人も、そういった構造をそもそも知らない。もしくは知っててもそもそも深く考えて購入していない、純粋にペットがほしいから買った人がほとんどだろう。

猫を飼おうと思って調べれば調べるほど、また譲渡会などに足を運ぶほど、ペットを手に入れることの難しさを痛感した。

生を受けてこの世に生まれた生き物は、同じ生命に違いはなく、入手する手段がどうであったか?というのは大切に育てている人にとってはどうでもいい話だろう。

 

私もただ、たった一度しかない一生をともに暮らせる、かわいい猫ちゃんがほしいだけなのだ。